- 家飲みで気軽に楽しめる、安い赤ワインを知りたい
- 手軽にワインを楽しみたいけど、安くて美味しくないのは嫌だ
- 1,000円以下で買えるワインを飲みたいけど選び方がわからない⋯
ワイン初心者だとブドウの品種や産地がいろいろあってどれを選べばいいかわからず、買ったはいいけど好みの味じゃなくて後悔もしばしば⋯
ワインバルで働いてきた経験やソムリエに教えてもらった知識を活かして、安くても美味しい赤ワインを楽しむための知識やおすすめの銘柄を紹介します。
この記事を読めば、ワイン初心者が安くても美味しい赤ワインを選べるようになり、ワイン選びに失敗する確率がグッと減ります。ぜひ最後まで読んでくださいね。
ワインの銘柄だけみたい人はこちら▼
ワインの値段は何で変わるの?安いワインと高いワインの違い
ワインは、同じブドウ品種、同じ生産地でも、価格が大きく異なることがあります。一体なぜなのでしょうか?
ワインの価格は、収穫量・製造コスト・需要と供給などによって決まります。
収穫量
値段の高いワインは質の良いブドウを栽培するためにあえて実を間引き、残ったブドウに栄養が集中するような栽培法が行われます。
そのため収穫量が減り、作れるワインの本数も限られてしまうため値段が高くなってしまいます。
製造コストによる違い
収穫の人件費・熟成に使う容器の違い・熟成の管理費・コルクなどの質などでも値段が変わってきます
項目 | 高級ワイン | お手頃ワイン |
---|---|---|
収穫方法 | 手摘み | 機械収穫 |
熟成容器 | 木樽 | ステンレスタンク |
熟成の管理費 | 熟成期間長く高い | 製造後すぐ出荷するため安い |
コルク | 天然コルク | 合成コルク・スクリューキャップ |
需要と供給のバランス
ワインは買いたい人が多いほど値段が高くなる傾向があります。
有名な銘柄のワインや評論家からの高評価を受けたワインは欲しい人がたくさんいるため値段が高くなります。
雑誌で取り上げられたり、有名人の買い付けをきっかけに有名になり、高額で取引されるようになったワインは「シンデレラワイン」と呼ばれます。
自分で選んでワインを買ってみたい!ワインの選び方は?
ボディから選ぶ
ボディとはワインの味わいの基本要素(渋み・アルコール・酸味・果実味・甘み)の総合的な強さのことでフルボディ・ミディアムボディ・ライトボディの3つに分けられます
エチケットの裏面や商品POPなどにボディが書いてあることが多いので買う際の参考にしてください
ボディ別の味の特徴 | |
---|---|
フルボディ | 渋みや酸味・アルコール感が強く、しっかりとした飲み応えが特徴 |
ミディアムボディ | フルボディとライトボディの中間 |
ライトボディ | 軽やかな味わいで渋み・酸味が少なく飲みやすいのが特徴 |
まずはミディアムボディを飲んで見て、飲みにくければライトボディ、もっと力強い感じが良ければフルボディがオススメです
ブドウの品種から選ぶ
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- シラーズ
- メルロー
- テンプラ二ーリョ
- ピノ・ノワール
- サンジョヴェーゼ
ブドウの品種を知っておくことで大まかな味の想像ができるようになります。
いろいろな種類を飲み比べてみてお気に入りの品種を見つけておくと「想像と違った」を減らせます。
個人的におすすめな品種は「メルロー」。渋みが強すぎないため飲みやすくて、いろいろな料理にも合わせやすいです!
生産地から選ぶ
ワインの世界では生産地によって「旧世界」と「新世界」という分類があります。
旧世界(オールドワールド):主にヨーロッパの伝統的なワイン生産国で造られるワイン
フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ポルトガル、オーストリア、ハンガリー、ギリシャなど
新世界(ニューワールド):ヨーロッパ以外の比較的新しいワイン生産国で造られるワイン
アメリカ、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、日本など
「新世界」は安定した気候や人件費、大量生産の関係で安価で買えることが多く、安くて美味しいワインなら「新世界」のワインがおすすめです!
年代から選ぶ
ワインの生産地域ごとにその年の収穫年の品質を一覧表にした「ヴィンテージチャート」というものがあります。
評価は絶対的なものではないですが、選ぶ際の目安におすすめです。
▼ヴィンテージチャートはこちらのサイトで確認できます。
https://www.robertparker.com/vintage-chart
お手頃な赤ワインを美味しく飲むためには
お手頃な赤ワインでも美味しく楽しむためには温度・グラス・おつまみにこだわりましょう!
飲み頃の温度にする
赤ワインの飲み頃はフルボディが16~18℃、ライトボディが12~14℃と言われています。
お手頃価格の赤ワインは、しっかり冷やして飲むのがおすすめです。
冷蔵庫で約30分〜1時間冷やすと一般的な飲み頃の温度になります。
グラスはワイン用のものを用意するのが◎
ワインは味のみならず香りも楽しむお酒なので、普段使っているコップではなく丸みのあるワイングラスがおすすめです。
100均などでも売っているので、まずはお試しで買ってみてください。
グラスの違いで味も変わってくるので、本格的にワインを楽しみたい方は奮発して高級グラスを選んでみるのもいいですね。
- リーデル (RIEDEL)
- シュピゲラウ (SPIEGELAU)
- ザルト (ZALTO)
- ロブマイヤー (LOBMEYR) など
リーゲルとシュピゲラウはお手頃な値段もあるのでオススメです!
赤ワインに合うおつまみを選ぶ
赤ワインのおつまみ選びのコツを教えます。
- ボディを合わせる
- 色を合わせる
- 味わいを考慮する
ボディを合わせる
しっかりとした飲みごたえのフルボディにはこってりとしたお肉料理。
軽やかかな味わいのライトボディにはあっさりとしたおつまみと相性◎です。
色を合わせる
ワインとおつまみの色味を合わせましょう。
赤ワインの場合、牛肉などの赤身肉やカツオ・マグロなどの赤身の魚、濃い色の濃厚ソースなどと合わせのが良いです。
香りや味わいを考慮する
ワインの味や香りに注目して、料理と同じ方向性で合わせたり、ワインと料理がを味わいで補いあうように選ぶのもおすすめです。
例えば、
スパイシー香りのワイン→ペッパーの効いた料理
脂の多いお肉料理→渋みのある赤ワインで後味をさっぱり
果実味の強いワイン→フルーツとの相性がいいチーズ
料理もワインお互いの特徴を合わせることでもどちらも最大限に楽しむ無ことができます。
【1,000円以下で買える】お家のみに最適なおすすめ赤ワイン
お家のみにぴったりな赤ワインを7本紹介します
スーパーやコンビニ、ネットで1,000円以下で買えるもだけに厳選しました。
気に入った銘柄があれば、まとめ買いがお得に買えるのでオススメです。
レアレス ビニェードス カベルネ ソーヴィニヨン
- 価格:約800〜1,000円
- 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 100%
- 生産地:スペイン/カスティーリャ・ラ・マンチャ
- ボディ:ミディアムボディ
- 度数:13.5%
- テイスト:辛口
- 香り:イチゴ/ドライプラム/ラズベリー/カシス/ブラックベリー
- キャップ仕様:コルク
ヒドゥン・パール シラーズ カベルネ メルロー
- 価格:約800〜1,000円
- 品種:シラーズ65%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%、メルロー10%
- 生産地:オーストラリア/サウス
- ボディ:フルボディ
- 度数:14%
- テイスト:辛口
- 香り:ブラックベリー/ブラックペッパー/カカオ
- キャップ仕様:スクリューキャップ
ドン・ロメロ ティント
- 価格:約600〜1,000円
- 品種:テンプラニーリョ、モナストレル
- 生産地:スペイン/ペネデス
- ボディ:ミディアムボディ
- 度数:12.5%
- テイスト:辛口
- 香り:プルーン/プラム/ブラックチェリー
- キャップ仕様:スクリューキャップ
メスタ テンプラニーリョ
- 価格:約850〜1,000円
- 品種:テンプラニーリョ 100%
- 生産地:スペイン/カスティーリャ・ラ・マンチャ最北部のウクレス
- ボディ:ミディアムボディ
- 度数:14%
- テイスト:辛口
- 香り:リコリス/ローズマリー/ブラックベリー
- キャップ仕様:スクリューキャップ
イエローテイル カベルネ・ソーヴィニヨン
- 価格:約800〜1,000円
- 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン100%
- 生産地:オーストラリア/グリフィス
- ボディ:ミディアムボディ
- 度数:13.5%
- テイスト:やや辛口
- 香り:カシス/ブラックベリー/チョコレート/バニラ/ミント
- キャップ仕様:スクリューキャップ
ダンシング フレイム メルロー
- 価格:約500〜800円
- 品種:メルロー90%、カベルネフラン5%、ティントレラ5%
- 生産地:チリ/セントラル・ヴァレー
- ボディ:ミディアムボディ
- 度数:13%
- テイスト:やや辛口
- 香り:プラム/チェリー/ブラックベリー/黒胡椒/オーク
- キャップ仕様:スクリューキャップ
コノスル ピノ・ノワール ビシクレタ レゼルバ
- 価格:約800円〜1,000円
- 品種:ピノ・ノワール100%
- 生産地:チリ/コルチャグア・ヴァレー
- ボディ:ミディアムボディ
- 度数:13%
- テイスト:やや辛口
- 香り:チェリー/プラム/イチゴ/なめし革
- キャップ仕様:スクリューキャップ
まとめ
初心者でも失敗しない安くても美味しいワインの選び方のまとめです。
- 新世界(ニューワールド)の生産地から選ぶ
- 好みのブドウの品種・ボディを選ぶ
- ヴィンテージチャートからブドウの当たり年を選ぶ
まとめに当てはまめると
「チリ」の「メルロー」か「カベルネ・ソーヴィニヨン」の「2018年」がオススメ!
「それでも自分で選ぶのは大変そう」って方は、おすすめした赤ワインから飲んでみましょう。
ワインを飲む機会が増えることでだんだんと自分の好みがわかるようになります。
もし口に合わなくても、コーラやジンジャエールと赤ワインを1:1でや割ってカクテルにしたり、料理に使ってしまえばいいのでぜひいろいろなワインを試してみてください!